キク科の植物:ヤーコンはイヌリンやフラクトオリゴ糖を多く含まれており、とりわけヤーコンはフラクトオリゴ糖がとびぬけて多く含まれている。
また、抗酸化物質のポリフェノール(クロロゲン酸)も豊富に含んでいる。
さらに、血糖値の上昇を抑制する成分があることもわかった。
この働きを持つ成分は、芋の部分だけでなく、葉や茎にも含まれている。
フラクトオリゴ糖は腸内でのビフィズス菌の増殖を促し、全体の2、6%を占める豊富な食物繊維とともに、腸内の有害物質を排出して大腸ガンを予防し整腸作用や便秘解消にも効果があると考えられる。
イヌリン:細胞の増殖がさかんな小腸最後部から大腸では、小腸で消化吸収されなかったものの一部が分解される。
例えば従来はヒトの腸内では全く利用されないといわれていた食物に含まれるセルロース・イヌリン・ペクチン・コンニャクマンナン・アルギン・キチン・寒天がある。
イヌリンは人間が消化できない糖質で、摂取しても血糖値は上がらない。
そればかりか、腸が糖質を吸収するのを阻害し、血糖値の上昇を抑える働きさえする。
このような仕組みからヤーコンは糖尿病に効果的である。
フラクトオリゴ糖:豆類は小腸内では消化吸収されずにそのまま腸管下部に到達するような物質が、腸内細菌によって分解され水素を生産する。
腸管内のガスは血管に入り、血液で肺に運ばれて吐く息として放出される。
放屁には、悪臭のあるガスも含まれ、その量は放屁の1%以下にすぎないが、人間の鼻は一億分の一の濃度も感知できるので充分である。
腸内にたまるガスの質と量は、食べ物や唾液と一緒に飲み込む空気の量と、食べ物に含まれ腸管で消化されることなく大腸まで到達するフラクトオリゴ糖や窒素酸化物などの量と、それにはたらく腸内細菌の種類と数によって左右される。
ヤーコンのフラクトオリゴ糖はゴボウの約5倍ものフラクトオリゴ糖が含まれ血糖値の上昇を防ぐほか、腸の中でビフィズス菌(乳酸菌に一種)の食べ物になり、ビフィズス菌を活性化させる。腸内の有害物質をの増殖を抑えて、腸の健康を保つ。そのため便秘解消改善にも効果がある。
ヤーコンのフラクトオリゴ糖は現代の食生活に不可欠な腸内ビフィズス菌を増加させたり整腸機能があります。
また食物繊維と同様の機能があることです。つまりフラクトオリゴ糖を摂取することで血清中の総コレステロール、トリグリセライド、遊離脂肪酸の量、血糖値、血圧を低下させる効果が報告されている。ビフィズス菌:最近欧米諸国で大腸ガンの発生が多いことが食餌との関係で問題になり、それに腸内細菌が介在しているのではないかといわれるようになって、腸内菌叢に対する関心が高まってきました。
健康な成人の糞便に含まれる細菌数を取って調べてみますと、糞便量の4分の1くらいが細菌で占められているそうです。
65〜85歳のビフィズス菌調査ではビフィズス菌の検出率が低下し、逆にウェルシュ菌の菌数が著しく増加していることがわかった。
ビフィズ菌は腸内有用菌の代表選手で、便秘を防ぎ、細菌性下痢を予防・治療し、腸内を酸性にすることによって病原菌の感染を防ぎ、発ガン物質をも分解するので特に高齢者にはヤーコンが有効と思われる。
ポリフェノール(クロロゲン酸)食物繊維:ヤーコンには食物繊維は豊富に含まれ、フラクトオリゴ糖との相乗効果で整腸作用そして便秘解消にも良い。
食物繊維はブドウ糖の吸収速度をゆるやかにして、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ効果がある。
この作用のほかに、抗コレステロール作用、腸内の有害物質の排出、腸内の善玉菌を増やすなどの作用で生活習慣病を改善する効用がある。
ポリフェノールは活性酸素を抑制し、糖の吸収を抑えコレステロールを低下させ、動脈硬化を予防できると思われます。